タイムレコーダ・システムの作成

20173
2016年は時間外労働が社会問題として注目された年だった。当社は昔ながらのタイムカード(紙)を使用しており、リアルタイムでの時間管理はできていなかった。これを機に、ICカードによる打刻システムに変更することにした。
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ICカードによる勤怠システムの実情

世の中にICカードによる勤怠管理サービスはたくさん存在する。専用の機器やタブレット等を使い、データはUSBで吸い上げるものや、クラウド上に保存するものなど様々だ。金額的にも1名あたり月額300500円で、それほど高くない。

◯結局、自前で作ることにした

ICカード方式にした場合、タイムカードがなくなってしまうため、社員自身が残業時間を把握することが難しくなってしまう問題がある。クラウドに上げるタイプだと、PCでサイトにログインすればわかるが、当社の外国人社員にはハードルが高い。
いろいろ検討したが、WindowsタブレットとFeliCaリーダーを使えば、なんとか、なりそうだったので、自前でシステムを作ることにした。

◯できたもの

Windowsダブレットと、PaSoRi(パソリ。ICカードリーダー)を使い、WPFでプログラムを作成した。WPFでのプログラミングは初めてだったため、いろいろてこずったが、タイムカード自体の仕様が簡単だったので、なんとか完成にこぎつけた(画面デザインだけは、なかなかうまくいかず後回しとなっているが)。
打刻データは、SQLサーバーに直接記録する仕様にした。これならUSBの吸い上げや、クラウドからのダウンロードは不要になり、必要な資料をリアルタイムで見ることができる。
また、社員自身で当月の打刻を確認できるような表示機能もつけた。これなら、外国人でも扱えるはずだ。

◯問題点1(省電力モード)

タイムレコーダーは、夜間日中は使われない。使われない時は省電力モードにし、センサーで人が前に立つと、省電力を解除して使用できるようにするつもりだった。
だが実際やってみると、省電力モードにしてもすぐ解除されてしまうケースや、タブレットだと省電力解除でロック画面が表示されてしまうなど、専用機のような使い方をすることが難しいことがわかった。
タブレットの操作に不慣れな社員もいるので、ややこしい操作をしなくてもすむように、省電力仕様はあきらめることにした。

◯問題点2(意図しないスリープモードやログアウトへの移行)

1月に1ヶ月ほど、プレ運用してみて概ね問題なかったので、2月から本格運用に移行した。ところが、運用2日目に朝来てみると、スリープモードに移行してしまっており、画面が消えていた。OSUpdateやら、Windowsには、いろいろ不安要素があったため対処も行い、安心していたのだが甘かった。
タスクスケジューラの見直しやら、インターネットへの接続ブロックなど、手を尽くしたが、どうかするとログアウトやスリープに入ってしまう。OSPro版でないので、やれることが限られているのも一因だが、ほとほと手を焼いた
結局、スリープモードやログアウトしてしまっていた場合は、手動で復帰させてもらうように手順を掲示した

◯まとめ

ICカード式の専用機を購入すると10万円程度かかってしまう。今回は、社内で使わなくなったWindowsタブレットと、中古で買ったパソリ(1500円)だけで、安価に構築することができた。もちろん、毎月の使用料金もかからない
ただWindowsタブレットは機能豊富で安価な点は良いが、専用機器として使うには向いていないことを改めて思い知らされた。
以上