○そもそもクラウドってなに?
データのおける、"銀行の貸金庫"みたいなものです。金庫を買ってきて自社に置くのが従来の方法(オンプレミス)です。出し入れが頻繁だと、手じかににあった方が便利ですが、通常のデータの場合、距離による時間ロスは、ほとんど気にならないレベルです。そうなるとクラウドの方がメリットがあるいうことになります。

クラウドは単にデータの保存だけではありません。データの加工のような、従来は手元のパソコン内でおこなっていたような処理を、クラウド側で行わせるようなことが可能です。
IoTがクラウドとセットで語られるのは理由があります。IoT機は小型、省電力が優先されるため、一般的には低機能なCPUが使われます。つまりIoT機はデータの収集と送信だけを担い、あとはクラウド側で処理するというのが、標準的なシステムです。

○クラウド・サーバーをのレンタル価格
 クラウドは、グローバルIT企業がほぼ独占しています(Amazon、google、Microsoft等)。なぜなら、それくらの企業でないと採算が合わないくらい、規模がものをいう業界だからです。ではクラウドサービスを提供しているは、グローバル企業だけかといえば、そういうわけではなく、たくさんのサービス会社があります。でも、それらの企業はたいていの場合、先のグローバルIT企業のクラウドの一部を借りて、小売りをしているケースが多いと思われます。

 さて、表題のクラウド・サーバーは安いか高いかとう話ですが、これはどこのクラウド会社と契約するか、どんなサービスを利用したいかによって変わってきます。
 結論から言えば、先のグローバルIT企業のサービスが、多分一番高いと思います。サービスも充実しているのも事実ですが、利用する側がそれを必要とするかによっても変わってきます。たとえば、飲食店で、和食、洋食、中華なんでも注文できて、ラーメンだけでも100種類、麺も1玉から100玉まで選べる店があったとします。確かにメニューとしては充実していますが、あなたの昼飯で、それだけのサービスが必要でしょうか?
 常識的に考えて、自分の好みのメニューがいくつかあって、できれば安いほうがいいと考える人の方が多いと思います。クラウドサーバーも同じことで、必要な機能と量を満たせば、かならずしもグローバルIT企業のクラウドサービスにこだわる必要はないと思います。(中小企業が利用すう場合、最小レベルのクラウド・サービスでも、たいていは使いきれないスペックがあります)

○小は大を兼ねる?
 自前サーバー(オンプレミス)の場合、将来的なスペック不足を見越して、すこし上の機器を導入するケースが多いと思います。大は小を兼ねるからです。
 クラウドサービスの場合、スペックが不足してくれば、設定だけでスペックを上げることが可能です。その時でもデータの移行も必要ありません。だから最小スペックからスタートしてもなんの不都合も生じません。これは小が大を兼ねると言ってよい仕様なのです。

以上