当社のIoTシステムは、基本サブスクリプション契約となります。サブスクリプションとは定期購読という意味で、簡単に言えば、月額使用料としてお支払頂く契約形態のことです。

○サブスクリプションは一般的には不評
導入してからも、使用する間は、ずっとお金を支払い続けないければならないという、このサブスクリプション契約は一般的には不評です。若年層では「所有から利用へ」いう意識の変化がありますが、年配の経営者は、所有=財産という価値観が強く、なかなか受け入れて頂くのが難しいのが現状です。

○IT機器は生もの?
 ある時、時価1億円相当の物資を積んだ飛行機が山中に墜落しました。それを聞いた村人が10年がかりで、ようやく墜落現場を見つけ積み荷を町に売りに出かけました。しかし、1億円相当の積み荷は無傷だったにもかかわらず、まったく値段がつきませんでした。さて、その積み荷とはなんだったのでしょうか?

 答えは"コンピュータ・プロセッサ(CPU)"です。最新型のCPUは1個が10万円くらいするものは、めずらしくありません。しかし、そんなCPUも、10年たてば、ゴミと同じです。IT機器は時間がたてば、物としての価値はなくなります。ITの場合、稼働(機能)している"システム"にしか価値はないのです。このことからも、ITの場合、所有=財産という思考は、そぐわないとことを理解していただけるはずです。

○なぜ、IoTはサブスクリプション契約なのか?
IoTの場合、機器(端末)だけでは意味がありません。それは水道の蛇口と同じで、蛇口だけ買って帰っても水がでないのと同じです。蛇口(端末)-水道管(インターネット)-上水道(クラウド)とうシステムがあってはじめて機能するものです。
一般的に、IoTでは、データの送信先がクラウド・サーバーになります。なぜクラウドになるかというと、自前(自社内)でサーバーを所有して稼働させるより簡単で安い場合が多いからです。クラウド・サーバーは、賃貸マンションみたいなものなので、月額で費用を払う必要があります。したがって、どうしても月額料金(サブスクリプション)が発生します。

IoTも自前のサーバー(オンプレミスといいます)で運用することも可能です。その場合、自分のサーバーの管理が必要になってきます。よほど特殊な事情がないかぎり、現状なら、クラウド1択といってよいでしょう。
以上