当社では、換気扇にタイマーをつけて、指定時刻にスイッチが入るようにしている。
タイマーといっても市販品なので、わざわざ記事にする必要もないのだが、電気の知識のない方には参考になるかもしれないと思って公開することにした。

◯タイマー換気をしている理由
 最初に断っておくが室内の換気のためではない。本当の目的は"野鳥の営巣防止"である。当社の周りには田んぼが多く、春になると鳥が巣作りを始める。十箇所ある換気扇にはフードがついており、その中に壁の厚みの10cmx幅30cmくらい平らな場所がある。どうも、ここが鳥カップルにとって魅力的な新居と映るようだ。

営巣に適した位置(換気扇)があるようで、そこだけフードに金網のカバーをかけて対処してきた。しかし金網にちょっと隙間ができたりすると、さらに魅力的な営巣場所になるようで、時々チェックしないと、あっという間(数日)に巣になってしまう。
一旦、巣になると、フンだらけになるばかりか換気扇のシャッターが巣にひっかかって開かなくなってしまう。過去には、どう屋内に入ったのかミイラ化したヒナが床に転がっていたこともあり、ほとほと困っていた。

◯タイマー換気を思いつく
2Fの換気扇に、もっとちゃんとしたカバーをつけようと、外壁にはしごをかけて登ったこともあるが、登れるというだけで、とうてい作業をできるような状況ではなく、やむなく断念した。内側から換気扇を取り外してやれば、金網の取り付けは可能だが、換気扇の数も多いので躊躇していた。しばらくして、営巣防止だけ(鳥がとまるくらいは許す)なら、定期的に換気扇を回してやれば、いいのではないかと思い付き、やってみたところうまくいった。はじめは、時々、鳥がとまりに来ていたのだが、いつからかまったく寄らなくなった。野鳥にもかなりの学習機能があるということだ。

◯タイマーの種類
[スイッチが1つで換気扇が一つの場合]
タイマーは、ホームセンターで売られているような時間指定のできるアナログ式のタイマーで十分だ。
換気扇のコンセントにタイマーをさし、タイマーに換気扇のプラグを差し込むだけ。だたしスイッチは常時ONにしておく必要がある。
手動でONにしたい場合は、タイマーの赤スイッチをONにする

[スイッチが1つで換気扇が複数ある場合]
タイマーをつけていない換気扇は常時回ってしまうため、すべての換気扇にタイマーを付ける必要がある。
それが難しい場合は、タイマー換気したい換気扇だけ別なコンセント(床近くのコンセント等)から電源を取る方法もある。

どうしても、すべての換気扇を一気にタイマー換気にしたい場合は、少々強引な方法を使う(ただし工事には資格が必要)。
換気扇のON/OFFは、壁のスイッチのところで、電源の線を繋いだり切ったりしているだけなので、この接点を壁から取り出す。
全換気扇の電流容量を計算し、その容量を満たしたタイマーを選定して取り付ける。このあたりは本業みたいなものなのでお手の物だ。
手動でONにしたい場合は、タイマーのボタンスイッチ操作でONにできる。

かくして、ようやく「野鳥の営巣問題」から開放された。


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