○きっかけ
客先に設置してあるWebカメラの通信が時々切れてしまう。再起動で復旧するのだが、通信が切れているので、リモートでリセットさせることができない。
結局のところ現地に行くしかないのだが、Webカメラは天井のケーブルラック(高さ約4m)に設置してあるため、そこまで脚立で上がらない作業ができない。
◯対策
最初はタイマー等で定期的にON/OFFさせることも考えたが、それだと、連動させている録画アプリの通信も切れてしまう。そこで外部(Azure経由)からWebカメラの電源の入れ直しができるようなIoT電源コントローラーを作成することにした。
○機器の構成
Webカメラの電源はDC12Vなので、IoTBase基板の電源としても使える。この電源をリレーを介してWebカメラの電源に接続してやれば、後は、リレーのON/OFFだけで、Webカメラの電源再投入が可能になる。
すべて手持ちの部品だけで間に合ったので、シールド基板を作るのに半日程度で済んだ。 ファームウェアは、加工送信機を少し改造するだけで済んだ。電源操作のためのコマンド送信が必要だが、IoTリモートアプリがそのまま使えるので問題ない。実質2日間くらいで完成した。
○期待できる効果
いままでは、客先まで出向き、脚立を借りて電源の入れ直しをしていたが、この作業がすべて、手元でできるようになる。復旧時間の短縮もあるが、なにより脚立での作業がなくなり、転落の危険がなくなることが大きい。
○履歴
2018.10.1 数か月ぶりにネットワークカメラに接続できない状態になってしまった。当機をつかってリモートリセットを実行した結果、ネットワークカメラは再起動し、無事に再接続が確認できた。
2018.10.18 切断。再接続に成功