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2018年2月末に、スイッチサイエンスからM5Stackの販売が開始されました。 IoTにも応用できそうなので、入手して調査してみました。 M5Stackに関してはネットにいろいろ記事がありますので、ここでは私が疑問だったこととIoT使用の観点からレビューしてみたいと思います。 ○構造 [ESP32モジュール] ESP-WROOM-32が基板に乗ったものものだと思っていたのですが、アンテナ基板と一体化していました。これで省スペースと外部アンテナがつけられる仕様になったのは朗報です。 [給電]...
加工数送信機をはじめIoT機は、保守用ソフトウェアの作成も欠かせない。  Raspberry Piなどだと、PC並のHMI(ヒューマン・インターフェース=ディスプレーヤーやキーボード)周辺機器を接続できるので、いろいろやりようもあるが、マイコンを使った機器だと、そういうわけにはいかない。基本的にはシリアルかWi-Fiでしか接続できないので、保守の方法は綿密に検討する必要がある。 ただ、IoT機というのは、稼働中は単なる送信機なのでHMIは必ずしも必要ない。結論から言えば、保守はWi-Fiがあれば十...
加工数送信機を設置やテストには、サポート用の周辺機器もいろいろ作成する必要があった。 今回は、それら小物の紹介をしたい。 工場内は、環境の整っている開発現場とは異なり、電源や机すらない場合も多いので、それを踏まえて準備する必要がある。 ○盤からの配線チェッカー 盤から取り出したケーブル(電源や信号線)の配線検査するチェッカー基板。 接点がONの間、緑のLEDが点灯する。電源電圧の測定がしやすいようにチェック端子も装備している。 ○加工数送信機への電源供給と擬似接点入力基板 機械に設置した加工数...
加工数送信機で、ちょこ停の把握はできるようになったが... 機械が停まっていた間、何が行われたいたのか?平均加工時間でばらつきがあるのはなぜか? これらの理由を調べて改善しないと、作業の効率化にはつながらない。分析するには、やはり、録画して後から検証するしかない。 具体的には、朝から作業をビデオカメラで録画して、タイムスタンプでちょこ停の時刻を探して内容を見れば検証はできる。 ただ、録画したメモリーカードを、カメラから取り出し、ちょこ停リストの時刻の、タイムスタンプを探すのは面倒だ。 そこで、ネ...
IoT Base基板をESP-WROOM-02(ESP8266)から、ESP-WROOM-32(以下、ESP32)を使ったものに更新した。 ○ESP-WROOM-02の弱点 ESP-WROOM-02は強力だが弱点が無いわけではない。アナログ入力が1chしかないGPIO数が少な目RAMが少ない Arduino機としては多いが、Azureを使おうとするとヒープメモリがあまり取れず、凝ったプログラムを作るとコケてしまう。 そこで注目するのは、当然ながら後継モジュールであるESP32である。 ○ESP...
先日(2017/9)、ようやく、IoT加工数送信機の実地運用テストを開始することができた。いくつか問題点はあるが、思ったより順調に進行している。 ◯IoT機の内容 稼働状況(ちょこ停)を調べるためのIoT機器を作成した。内容は機械から加工信号を受取り、それをクラウドに送信して記録するしくみだ。 普通なら、1つ加工したら、1回送信して、後から、加工間隔の開いている部分を集計すればいいと考える。だが、1台の機械で1日に数千個生産されるということは、データも数千件づつ溜まっていくということだ。通信量も、...
客先からの依頼で、離れた場所に測距値を送信するシステムのプロトタイプを作成した。 ひさびさのブログ更新になってしまった。ここ数ヶ月は、開発物件がらみが多すぎて、ブログまで手が回らなかった。 ◯センサー  最初は「非接触で測定したい」とのことだったので、「ホイスト停止警告機」で使用したVL6180Xを使えば、簡単にできるのではないかと思ったのだが、仕様として、500mmで分解能0.3mmの精度が必要とのことで到底無理だとわかった。巻込型変位計(接触型のセンサー)なら客先に手持ちあるということなので、...
2017/6/6 〇ホイスト停止警告器とは  ホイスト(天井クレーン)が壁際のストッパーに当たる前に、警告音を鳴らす装置です。 ホイストは、建物の壁に直接衝突しないように、下記のようなストッパー(衝突板)に当たるようになっています。ホイスト側にはゴムバッファーというゴム製の緩衝部品がついていて、衝突力を吸収する構造になっています。  ただ、ゴムバッファーは完全に衝撃を吸収することはできないため、ある程度の振動は建物に伝わってしまいます。当社は工場と事務所が一体化していることもあり、建物の端に...
3月くらいから近隣の某PCショップの方と中小企業向けIoT普及に向けての打ち合わせを何度か行っている。その中で何らかデモが必要だろうということで、デモ機を作成することにした。  実はデモ機は、別の用途で既に作成済みであったが、あまりに手作り感満載の代物だったので、もうすこし見栄えの (少なくてもケースに入っている状態)するものを作りたかった(動画)。 ○IoTベース基板(親亀)  IoTのコアはWiFi通信だが、これはESP-WROOM-02を使えば問題はない。だが、このESP-WROOM-02の...
先日、四半世紀使ってきた、ベル・タイマー(BellTimer TD71)が壊れてしまった。ベル・タイマーというのは、設定時間になると、ベル(チャイム)を鳴らす機能を持った壁掛け時計だ。学校や職場ではおなじみのものなので知らない人はいないと思う。 もう年代物なので修理は考えず、中古(2万円くらい)か、後継機(6万円くらい)を検討したのだが、結論としては、タイマーの部分だけを自作することにした。 ○ベル・タイマーのしくみ  回転する円盤の外周に、ピンを立てる穴が空いており、時刻の位置にピンを立ててお...